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2007年 04月 24日
華山派掌門・丘不羣の妻で、岳霊珊の母親。そして華山派門弟たちにとっても母親的存在である。特に孤児であった令狐冲については実の息子のように思っていた。それは彼が華山派を破門された後も変わらなかった。
岳夫人と呼ばれるよりは寧女侠と呼ばれる方を好む。実際、華山派の外部からは丘不羣以上の人物と見なされているようで、任我行にも「岳なんとかは知らんが、寧女侠のことは存じ上げている」などと言われていた。(もっとも、半分は丘不羣に対するあてこすりだろうが) その丘不羣とは兄妹弟子の間柄で、いまでも二人きりになると「師兄」「師妹」と呼びあい、夫婦仲は非常に良い。令狐冲と娘、霊珊には自分たち夫婦の姿を重ね合わせて見ていたようだ。いずれ二人が結婚して、冲を名実ともに息子にしたら、彼らに華山派の後を継がせ、自分たちは隠居して静に暮らすことを望んでいた。 だが、林家に伝わる「辟邪剣譜」をめぐる暗闘と、五嶽統一の野望を持った左冷禅の陰謀によって、彼女の望んでいた穏やかな未来は失われてしまう。「笑傲江湖」という物語は、彼女の視点で見れば悲劇なのだ。 令狐冲が疑われ、華山派内で孤立していく中でも最後まで彼のことを信じ、親身になってその身を案じていた。冲が持っていた「笑傲江湖」の楽譜を、「辟邪剣譜」と間違われ、責められていたときにも、彼女だけは冲の言葉を信じていた。その令狐冲を破門することになったのは、彼女にとってもつらかっただろう。 人を見る目は確かにあった寧女侠だったが、たった一人の人物だけは完全に見誤っていた。彼女から未来を奪った張本人が、そのただ一人の人物であることを知った時、彼女ほどの女性であっても絶望せざるを得なかったのだ。
by uchya_x
| 2007-04-24 07:11
| 武侠もの
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